2022/05/29
①腸は第2の脳!?「脳腸相関」
腸は独自の神経ネットワークを持っており、脳からの指令が無くても独立して活動できます。「脳腸相関」とは生物にとって重要な器官である脳と腸がお互いに密接に影響を及ぼしあうことを示す言葉です。例えば多くの動物ではストレスを感じるとお腹が痛くなり、便意をもよおします。これは脳が自律神経を介して腸にストレスの刺激を伝えるからです。逆に、腸に病原菌が感染すると脳で不安感が増すとの報告があります。腸の状態が脳の機能にも影響を及ぼすということです。このように密接に関連している脳と腸ですが病原菌だけでなく腸内に常在する最近も脳の機能に影響を及ぼすという研究が注目を集めています。
②腸の仕組みと働き
腸には小腸と大腸があります。小腸では食べ物が消化、栄養素が吸収されます。そして老廃物は大腸へ運搬され、体外に便として排出されます。これらの腸内の動きは自律神経によって機能しています。
③腸と自律神経の関係
腸の運動は自律神経によってコントロールされていますが、自律神経のバランスが乱れると腸がけいれんして排便のリズムが崩れます。腹痛や下痢、便秘といった過敏性腸症候群の症状がもたらされるのです。自律神経のバランスを乱す主な原因は緊張や不安といったストレスです。つまりストレスへの対策をおこなうことが腸の働きを整えることに繋がります。
④腸が元気でいることの5つのメリット
Merit1 食べたものの栄養吸収のほとんどは小腸でおこなわれます。小腸で吸収された栄養で血液が作られ全身を循環します。腸が健康でいることで身体を巡る血がきれいになるといわれています。
Merit2 免疫細胞の大半は腸でつくられます。免疫力は誰でも20代を境に下降線を描いていきます。腸内の免疫細胞を活発にすることで低下スピードを遅くできるといわれています。つまり腸を元気にすることで免疫力低下を防ぐ効果が期待できます。
Merit3 セロトニンは精神を安定させストレスを軽減させる効果があるため「幸せホルモン」と呼ばれています。セロトニンのほとんどは腸内でつくられます。腸内環境が良くなることで多く分泌され幸福を感じやすくなります。また幸福感に満たされることで物事に集中でき
パフォーマンスアップが見込めます。
Merit4 腸壁は年齢に関係なく数日で生まれ変わります。腸内環境を整えることで腸壁のターンオーバーがより活発になります。すると栄養吸収の速度がはやまり血液として全身に巡り、自然な血色を帯びた美肌をつくることへとつながります。
Merit5 腸内細菌をバランスよく増やすことで短鎖脂肪酸が増えます。短鎖脂肪酸は「天然の痩せ薬」とも呼ばれています。増えれば増えるほど痩せ体質になるといわれています。つまり腸のコンディションを整えることでダイエット効果が期待できます。
⑤腸を元気にする秘訣
腸を元気に保つことで美肌やダイエットにもいい影響を与えることがわかりました。元気な腸でいるために必要なのはストレス対策と腸内環境を整える食べ物を摂取することです。腸内環境を整える食べ物とは乳酸菌や食物繊維を含む食べ物です。乳酸菌や食物繊維を低カロリーで摂取することはファスティングにもおすすめです。腸を元気にすることで健康美を目指しましょう。